猫のフケが気になる?原因と症状を詳しく解説!

はじめに
猫はお風呂に入るのが難しい

お風呂に入る猫

猫は犬と違い、自分で毛づくろいをするため、頻繁にシャンプーをする必要はありません。

しかし、皮膚の乾燥や皮膚病が原因でフケが発生することがあります。

フケが多いと見た目も気になりますし、放置すると皮膚トラブルが悪化する可能性も。

そこで今回は

猫のフケ、その原因と症状

について解説します!

フケとは?

猫のフケ。黒い被毛だと目立ちますね。

フケ(皮膚の角質片)は、皮膚の新陳代謝によって剥がれ落ちた細胞の一部です。

適量であれば正常な生理現象ですが、大量に発生する場合は何らかの異常が考えられます。

猫のフケ【原因編】

① 乾燥

猫とエアコンが効いている室内。

冬場やエアコンの効いた室内では、空気の乾燥により皮膚の水分が奪われやすくなります。

すると、皮膚のバリア機能が低下し、フケが発生しやすくなります。

特に短毛種の猫は、乾燥の影響を受けやすい傾向があります。

②皮膚病

フケ、皮膚の赤み、脱毛が見られる猫

皮膚炎や真菌感染(マラセチア、皮膚糸状菌症)などの皮膚疾患が、フケの原因となることがあります。

これらの疾患では、炎症やかゆみを伴うことが多く、フケだけでなく皮膚の赤みや脱毛も見られることがあります。

皮膚病が疑われる場合は、早めに獣医師の診察を受けることが大切です。

③栄養不足

オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)やオメガ6脂肪酸(リノール酸)が不足すると、皮膚の健康が損なわれ、フケが増えやすくなります。

特に、低品質なフードや偏った食事を与えている場合、皮膚の乾燥や毛のパサつきが見られることがあります。

栄養バランスの良い食事を心がけることで、皮膚の健康を維持し、フケの発生を抑えることができます。

④寄生虫

youtu.be

ノミやダニ(ツメダニ症、疥癬など)が猫の皮膚に寄生すると、強いかゆみや炎症が起こり、フケが増える原因になります。

ツメダニ症(別名「歩くフケ症」)は、フケが動いているように見える特徴的な症状があるため、注意が必要です。

定期的なノミ・ダニ予防薬の投与が、寄生虫による皮膚トラブルの予防につながります。

⑤ストレスや過剰グルーミング

グルーミングする猫

猫はストレスを感じると、過剰にグルーミングを行い、皮膚のバリア機能が低下することがあります。

その結果、皮膚の乾燥や炎症が起こり、フケが発生しやすくなります。

ストレスの原因には、環境の変化、騒音、多頭飼いによるストレスなどが考えられます。

猫のフケ【症状編】

①白い粉状のフケが毛に付着する

猫のフケ。

皮膚の角質が剥がれ落ちたフケが、毛の表面に目立つようになります。

特に黒い毛の猫では、白いフケが目立ちやすい傾向があります。

②皮膚が赤くなる(炎症)

皮膚が赤くなった猫

フケの原因が皮膚病や寄生虫である場合、皮膚が炎症を起こし、赤くなることがあります。

かゆみを伴うことが多く、猫が頻繁に掻いている場合は注意が必要です。

③かゆみや脱毛を伴うことがある

痒い猫

寄生虫や皮膚病が原因の場合、かゆみが強くなり、毛が抜けてしまうことがあります。

特に、背中や首周りなど特定の部位にフケや脱毛が見られる場合は、病気の可能性も考えられます。
.

④皮膚がベタつく場合も
(脂漏性皮膚炎)

www.youtube.com

フケが多いだけでなく、皮膚や被毛がベタつく場合は、脂漏性皮膚炎の可能性があります。

これは、皮脂の分泌異常によって起こる皮膚病で、独特の臭いを伴うこともあります。

シャンプーや薬の治療が必要になることもあるため、動物病院での診察をおすすめします。

復習問題

それでは問題を解いてみましょう!

Q1. 猫のフケの主な原因として正しいものはどれ?
Q2. 猫のフケが増加した際に考えられる皮膚病はどれ?
Q3. 猫のフケが全身に広がり、かゆみや脱毛が見られる場合の対処法は?

参考文献


  • Miller WH, Griffin CE, Campbell KL. Muller and Kirk’s Small Animal Dermatology. 7th ed. Elsevier; 2013.



  • Moriello KA. Small Animal Dermatology for Technicians and Nurses. Wiley-Blackwell; 2017.



  • Bauer JE. “Therapeutic use of fish oils in companion animals.” J Am Vet Med Assoc. 2011.


おわりに
今回は猫のフケの原因や症状について解説しました。
フケは単なる皮膚の乾燥だけでなく、病気のサインである可能性もあります。
次回の記事では、具体的なフケ対策について詳しくご紹介します!
お楽しみに!

最後まで見ていただき

ありがとうございました!

YouTube、Xでも情報発信していますので

よければこちらもよろしくお願いします!

・YouTubeチャンネル

www.youtube.com

・Xアカウント

・今回ご紹介する商品

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


上部へスクロール