猫用腸内バイオームリニューアル記念!猫の下痢はなぜ起こる?原因を解説!

はじめに

みなさんこんにちは!

先日、猫の腸内環境を整える「猫用腸内バイオーム」がリニューアルされました!

猫用腸内バイオーム 引用: https://www.hills.co.jp/cat-food/pd-gastrointestinal-biome-feline-dry?lightboxfired=true

この製品は、ヒルズさんから出ています。

腸内のバランスをサポートし、下痢や便秘の改善を助ける獣医師推奨のフードです。

そんなわけで今回の記事では

猫の下痢の原因と診断

を解説し、次回の記事でリニューアルされた腸内バイオームの詳細や治療法をご紹介します!

解説

猫の下痢の主な原因

猫の下痢の原因は大きく3つに分けられます。
猫の下痢の主な原因

猫の下痢の主な原因

原因の種類 具体的な原因
食事の影響 急なフード変更、食物アレルギー、乳糖不耐症
感染症・寄生虫 ウイルス(猫パルボ・FCoV)、細菌(サルモネラ)、寄生虫(ジアルジア・トリトリコモナス)
病気・慢性疾患 炎症性腸疾患(IBD)、小腸リンパ腫、甲状腺機能亢進症

🐾 食事の影響

  • 急なフードの変更 
    猫の腸はフードの変更にとても敏感で、急に変えると下痢を起こしやすくなります。
  • 食物アレルギー 
    特定の食材(牛肉、小麦、大豆など)に反応して慢性的な下痢や皮膚のかゆみを引き起こすことがあります。
  • 乳糖不耐症 
    猫は乳糖(牛乳などに含まれる糖)を消化する酵素が少ないため、乳製品を摂取すると下痢になることがあります。

🐾 感染症・寄生虫

  • ウイルス感染 
    猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス)や猫コロナウイルス(FCoV)が原因で下痢になることがあります。
  • 細菌感染 
    サルモネラやカンピロバクターなどの細菌が腸内に増えると、 水っぽい下痢や血便になることがあります
  • 寄生虫感染 
    ジアルジアやトリトリコモナスは長引く軟便や粘液便を引き起こし、多頭飼育の環境では特に注意が必要です。

🐾 病気・慢性疾患

  • 炎症性腸疾患(IBD) 
    腸の免疫異常により、慢性的な下痢や嘔吐 を引き起こします。
  • 小腸リンパ腫 
    高齢の猫に多く、体重減少や食欲低下を伴うことが特徴です。
  • 甲状腺機能亢進症 
    ホルモンの異常によって腸の動きが活発になり、下痢が続くことがあります。

このように下痢の原因は多岐にわたります。

そのため、多くの獣医師は診断の際に消去法を使用しています。

猫の下痢の診断方法

下痢の原因を特定するためには
獣医師による診察と検査 が必要です。

猫の下痢の診断方法

診断方法 目的
糞便検査 寄生虫や細菌・ウイルス感染の有無を確認
血液検査 脱水の程度、炎症の有無、慢性疾患のスクリーニング
超音波・X線検査 腸の肥厚、リンパ節の腫れ、異物の確認
食事試験 食物アレルギーや消化不良の可能性を評価

これらの検査は全て行うこともあれば、一部のみで重症度と原因を判断します。

本日の復習問題

それではここで問題です!

猫の下痢クイズ(最終版)
獣医師アイコン

猫の下痢クイズ
正しい答えをクリック!

【Q1】 猫の下痢の最も一般的な原因は?

解説:
フードを突然変えると腸内細菌バランスが乱れ、一過性の下痢を起こしやすくなります。
新しいフードは7〜10日かけて徐々に混ぜて移行するのが基本です。

【Q2】 腸内バイオーム(整腸サプリ)を与えると特に効果的なタイミングは?

解説:
抗生物質後、引っ越し・旅行、フード切替など腸内環境が乱れやすい時期
整腸サプリを 1〜2 週間与えると下痢予防に役立ちます(VCA Pet Health Resource 等)。
毎日ずっとよりも必要なときに集中して与えるのがポイントです。

【Q3】 新しいフードへ切り替える際に推奨される移行期間は?

解説:
WSAVA ガイドラインでは7〜10日かけて旧フードと新フードの割合を少しずつ調整する
「段階的移行」を推奨しています。急な変更は下痢・嘔吐の原因になりやすいです。

まとめ

本日のまとめ

☑️ 下痢の原因はたくさんある。

☑️ 最初は糞便検査で寄生虫の可能性を除外する。

☑️ 猫に多いのは急な食事の変化

☑️ 一つずつ可能性を潰していき、最後に残ったのが下痢の原因

おわりに

というわけで今回は猫の下痢についてでした。

ペットの下痢は獣医師がよくみる病気の一つです。

猫の請求理由TOP20 引用:アニコム家庭どうぶつ白書2023より

こんな感じで消化器疾患は全体の15%ほどを占めています。

ですので最初の方はけっこう下痢について勉強しましたね。

また、以前に猫の便秘についてもご紹介しましたね。

ネタバレですが次回に紹介するフードは便秘も予防します。

楽しみにしていてくださいね。

参考文献

  • WSAVA「Nutritional Guidelines for Cats」
  • BSAVA「Manual of Canine and Feline Gastroenterology」
  • AAHA「Probiotics for Cats: Clinical Evidence and Uses」
  • ヒルズ「Prescription Diet Gastrointestinal Biome」

最後まで見ていただき

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