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ペットの理想体型を知ろう:ボディ・コンディション・スコア(BCS)とは?

みなさんこんにちは!

前回は肥満で起こりやすい病気についてご紹介しましたね。

pic160810tan.hatenablog.com

いずれそれぞれの病気についても深掘りしていきたいところですが

今回は肥満の度合いを測る指標

BCS(Body Condition Score)

についてご紹介します!

アイコン

飼い主

そもそもBCSって何?アイドル? 

それはBTSですね!

確かに似てますが違います!

BCSはペットの体型を9段階、もしくは5段階で客観的に評価する手法です。

数字が小さいほど痩せていて、大きくなるほど太っていると評価されます。

突然ですがここで問題です!

理想的なBCSの値は?
正解だと思うものをクリック!

いかがでしたか?

しかし、このである疑問が浮かぶと思います。

アイコン

飼い主

理想的なBCSはわかったけど、結局どうやって測るの?

おっしゃる通りですね。

これからBCSの評価方法について解説しますが、その前に2つだけ覚えておいてほしいことがあります。

①BCSの評価は人によってばらつきが出る。

②厳密に評価するのはハードルが高い

ということです。

①について

BCSの評価手法は主に触診と視診によって行われます。

何かの機械でピッと測定して数値が出るわけではありません。

目で見て、特定の箇所に触れて、人が評価する指標なのです。

これには大きなメリットとそれによるデメリットを含んでいます。

メリットはお金がかからないということです。特別な機械は必要ありません。せいぜいメジャーがいいところでしょう。

つまり場所を問わず、動物病院以外でも実施可能で何より無料!

デメリットは既に述べましたね。

人が見るので、もちろんばらつきが出ます。あとは知識の有無でも差が出そうですね。

②について

徹底的にやろうとすると評価項目が多くなるので、そのぶん時間と知識と手間がかかります。そして掛け合わされる要素が増えるほど測定誤差も増えますね。

あと犬や猫では様々な品種がいます。品種ごとに理想の体型というのは異なるので、全てのペットに同じ指標を当てはめるのはどこかで限界が出てしまいますね。

さて、長々と語りましたが、ここから先は私見です。

BCSは厳密に評価しないでおきましょう!

つまり、覚えておく項目を絞るのです。

以下にペットの飼い主が抑えておくべきBCSの測り方を紹介します!

最後まで是非ご覧ください!

ペットのBCS評価ポイント

ペットのBCS評価ポイント

1. 肋骨


測定項目: 肋骨を軽く触り、脂肪の厚みを確認します。

概要: 理想的なBCS(5/9または3/5)の場合、軽く触れるだけで肋骨を感じ取ることができ、視覚的には脂肪に覆われて見えません。脂肪が厚すぎて肋骨が触れない場合は肥満、骨が浮き出ている場合は痩せすぎと評価されます。

参考文献: Laflamme DP. "Development and validation of a body condition score system for cats." Feline Pract. 1997.

2. 腰のくびれ


測定項目: ペットを上から見たときの腰のくびれを観察します。

概要: 理想的なBCSでは、胸部から腰にかけて緩やかな砂時計型の体型が見られます。肥満の場合、腰のくびれがなく胴体が丸く見えます。痩せすぎの場合、くびれが過剰に目立つことがあります。

参考文献: German AJ. "Obesity prevention and weight maintenance." Vet Clin North Am Small Anim Pract. 2006.

3. 腹囲


測定項目: 横から見た際の腹部の引き締まりを観察します。

概要: 健康的な体型では、腹部が胸部よりも高く、引き締まった形状が確認できます。肥満の場合、腹部が垂れ下がるか膨らんで見えます。痩せすぎの場合、腹部が過度に引き込まれています。

参考文献: Freeman LM, et al. "Nutritional assessment guidelines for dogs and cats." J Am Anim Hosp Assoc. 2011.

さいごに
検査というと敷居が高く見えますが、このようにご家庭で気軽にできるものもけっこうあります。
もちろん不安なことがあれば、真っ先に獣医に相談するのが無難です。
ただ、中にはその前の段階…つまり動物病院に行こうかという時点で迷う方がいます。
以前に紹介した体温測定についてや今回紹介したBCSはそれらの一助となるかもしれません。pic160810tan.hatenablog.com
簡単な検査を行い客観的な数値を得ることで、動物病院に行くべきかどうかの判断材料が得られるのです。
医療行為は獣医師以外に行ってはならないと法律で決められていますが、こうした簡易的な検査は禁止されていません。むしろ、お家で積極的に取り入れ推奨されるべきものなのです。
ですので、みなさんも積極的に取り入れて、愛する家族の健康を一緒に守っていきましょう!
次回は肥満の解消法についてご紹介予定です。よろしくお願いします!
次はこちら↓
pic160810.com


最後まで見ていただき

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