愛犬・愛猫の平均寿命を知ろう！長生きのための健康チェックポイント

みなさんこんにちは！

今年に入ってから病気関係の記事を多めに挙げるようにしました。

雑学系も良いものですが、やはり病気系の方が筆が進む印象です。

まだまだ未開拓の分野は多く存在するので、気長に書いていきたいと思います。

さて、今回の内容はペットの平均寿命です。

人間の寿命が年々伸びているのはみなさんご存知だと思います。

厚生労働省の「簡易生命表（令和5年）」によると、2023（令和5）年の日本人の平均余命は男性が81.09歳、女性が87.14歳とのことです。

90歳まで生きる方はもうそんなに珍しくないかもしれません。

一方ペットの平均寿命ですが…

ここで問題です！

Q.1 犬の平均寿命はどのくらいでしょうか？
正解だと思うものをクリック！

Q.2 猫の平均寿命はどのくらいでしょうか？
正解だと思うものをクリック！

Q.3 小型犬と大型犬では、一般的にどちらが長寿でしょうか？
正解だと思うものをクリック！

意外な結果が得られた方もいるかもしれませんね。

それではどうしてこのような結果になったのでしょうか？

少し話は変わりますが、以前に野生動物の食生活について解説したことがありましたね。 pic160810tan.hatenablog.com

その概要は

Q.なぜ野生動物は虫歯になりにくいのか？

A.食べているものの内容が歯石がつきにくいものが多いから

という感じです。

この野生動物の食生活から、ペットに活かせる教訓はないか？という目的で解説したのです。

今回も似たような感じです。

Q.なぜペットの平均寿命は年々伸びているのか？

という問いがここで生まれます。

案外ここに長生きの秘訣が隠されているのではないでしょうか？

以下でこれらのことについて解説します。

疑問を解消し、家族に生かせる情報があれば積極的に活用してみましょう！

ペットの平均寿命が伸びた理由

平均寿命の現状

ペットの平均寿命は近年大幅に伸びています。

犬: 2024年の平均寿命は14.90歳で、2010年から1.03歳延びています。
猫: 2024年の平均寿命は15.92歳で、2010年から1.56歳延びています。
室内飼いの猫は16.34歳と、放し飼いの14.24歳に比べて長寿です。

参考文献: 一般社団法人ペットフード協会「2024年ペット飼育実態調査」

寿命が伸びた背景

以下の要因がペットの寿命延長に寄与しています。

医療技術の進歩: ワクチン普及や感染症治療の進展で、死亡率が低下。
飼育環境の改善: 室内飼育の増加で交通事故や外傷リスクが減少。
栄養状態の向上: 栄養学の進展による高品質フードの普及。
避妊・去勢手術: 生殖器系疾患の予防により健康寿命が延びる。
飼い主の意識向上: ペットを家族と見なす意識の広がりによる健康管理の向上。

参考文献: AVMA Guidelines for Vaccination of Dogs and Cats, 2017

高齢化による課題

ペットの高齢化に伴い、以下の課題が浮き彫りになっています。

健康問題: 高齢ペットは免疫力低下や認知症のリスクが増加。
医療費負担: 15歳以上では年間治療費が数十万円になる場合も。

参考文献: WSAVA Global Nutrition Committee, 2020

今後への期待

獣医療のさらなる進化が期待されます。

ペットフードの進化や予防医療の普及。
高齢化に伴う介護負担への対策。

参考文献: Freeman LM et al. “Nutritional Assessment Guidelines for Dogs and Cats.” Journal of Veterinary Internal Medicine, 2011

さいごに

今回はペットの寿命が伸びている背景に何があるか？
というところに重点を置いて解説してみました。
ただ、解説というよりは統計から得られた情報の羅列といった側面が強いです。
情報収集→分析→課題の発見→実験→得られた情報を分析…と、科学の多くの問題はこれと似たようなプロセスで解消します。
今回もそれに則ってみました。
というわけで次回は

どのような行動を取ればペットの寿命は伸びるのか？

について解説してみようと思います。
是非ご覧ください！
次はこちら↓
pic160810.com

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